【町田市立国際版画美術館】「浮世絵風景画ー広重・清親・巴水 三世代の眼ー」開催!

町田市立国際版画美術館では、7月10日(土)から「浮世絵風景画-広重・清親・巴水 三世代の眼-」を開催します。
浮世絵の魅力を紹介することを目的として、2017年から開催してきた「はんび浮世絵プログラム」の最終展にあたるこの展覧会では、江戸の歌川広重、明治の小林清親、そして大正から昭和の川瀬巴水という風景版画を得意とした三世代、三人の絵師・画家を紹介します。

 

展覧会の概要

歌川広重「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」天保7年(1836)頃、町田市立国際版画美術館蔵

江戸後期の浮世絵界では、旅や名所に対する関心の高まりを背景に、「風景」が美人・役者と並ぶ人気ジャンルとして大きく花開きました。

その第一人者である歌川広重は、四季豊かな日本の風土を数多くの名所絵に描き、後世の絵師たちに大きな影響を与えていきます。
その後、明治初期には小林清親が光線画と呼ばれる風景版画を発表し、名所絵に新たな表現をもたらしました。
そして大正期、伝統木版画の技術をよみがえらせた新版画の制作が開始されます。その代表的な画家である川瀬巴水は、関東大震災前後の東京や旅先の景色を抒情的にとらえ、風景版画の系譜を継いでゆきました。

本展では、変わりゆく日本の風景を「三世代の眼」がどのようにみつめ表現してきたのか、その違いを対比しながら、時代を超えて響きあう風景観や抒情性に着目します。
どこか懐かしい、100年にわたる日本の風景を、旅するようにご堪能ください。

■会期
7月10日(土)~9月12日(日)
前期:7月10日(土)~8月9日(月・振休)
後期:8月12日(木)~9月12日(日)

※総出品点数は373点(前後期に分けて半数ずつ展示)。
 全作品が展示替えとなるため、ぜひ2回足をお運びください。

■休館日
月曜日(8月9日〔月・振休〕は開館し、8月10日〔火〕は休館)
※8月11日(水)は、展示替えのため企画展示室(本展)を閉室し、同展示室以外は通常通り開館します。

■開館時間
平日:午前10時~午後5時
土日祝日:午前10時~午後5時30分
(入場は閉館30分前まで)

■会場
町田市立国際版画美術館(東京都町田市原町田4-28-1)

■入場料
一般900円、大・高生450円、中学生以下無料

 

関連イベント

イベントの詳細は、町田市国際版画美術館ホームページ  をご覧ください。

■記念講演会
①「小林清親の広重学習―《東京名所図》と《武蔵百景》を中心に―」
日時:7月18日(日)午後2時~3時30分
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
講師:赤木美智(太田記念美術館主幹学芸員)
要整理券(先着60名)・要本展観覧券(半券可)

②「‘彩’と‘趣’―広重・清親・巴水をつなぐもの―」
日時:8月7日(土)午後2時~3時30分
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
講師:大久保純一(当館館長)
要整理券(先着60名)・要本展観覧券(半券可)

※整理券は当日正午から1階受付にて配付します(先着順)。

■復刻浮世絵版木摺り体験
日時:7月24日(土)
①小中学生限定:午後1時30分~2時30分(体験のみ・所要時間5分程度)
②一般対象:午後3時~3時50分(小学5年生から参加可・所要時間50分)
会場:町田市立国際版画美術館 アトリエ
指導:当館学芸員
定員:①15名、②10名
参加費:100円
※要整理券。整理券は当日正午から1階受付にて配付します(先着順)。

■芹ヶ谷はんび寄席
日時:8月1日(日)午後1時30分~3時30分
演者:林家正雀(落語)、林家彦三(落語)、鏡味仙成(太神楽)、のだゆき(音曲)
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
事前申込制(先着60名)・要本展観覧券(半券可)

■こどものための鑑賞会 おうちで版画美術館
※オンライン(Zoom)で開催するイベントです。
日時:8月18日(水)午前10時~11時
講師:冨田めぐみ(NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事)
対象:小学生
事前申込制(先着15組)・参加無料

■Slide Lecture in English|英語によるスライドレクチャー
“The Japanese Cityscape in Print: Hiroshige to Hasui”
August 22 (Sun.) 14:00~15:00
Speaker:Frank Witkam (Associate Fellow, Tokyo National Museum)
Venue: Lecture Hall
Limited to 60 visitors, on a first-comes, first-in basis.
Free with exhibition admission (ticket stubs are also accepted).

日時:8月22日(日)午後2時~3時
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
講師:フランク・ウィットカム(東京国立博物館アソシエイトフェロー)
定員:60名(先着順)
※要本展観覧券(半券可)

■担当学芸員によるスライドトーク
①「巴水 大正・昭和の新版画」
日時:7月17日(土)午後2時~2時45分
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
担当学芸員:滝沢恭司
※先着60名・要本展観覧券(当日有効)

②「広重・清親の浮世絵風景画」
日時:8月29日(日)午後2時~2時45分
会場:町田市立国際版画美術館 講堂
担当学芸員:村瀬可奈
※先着60名・要本展観覧券(当日有効)

■プロムナード・コンサート
「音楽と風景」
日時:9月11日(土)①午後1時から②午後3時から(各回30分程度)
会場:町田市立国際版画美術館 エントランスホール
演奏:玉川大学芸術学部学生・桜美林大学芸術文化学群学生
※申込不要・参加無料
※新型コロナウイルス感染症対策のため入場制限をする場合があります。

 

新型コロナウイルス感染症対策について

①消毒用アルコールを正面玄関に設置します。
②検温を実施します。(37.5℃以上発熱・咳などの症状のある方、体調のすぐれない方は入館をご遠慮いただきます)
③円滑な人の流れを確保するため、展示室は基本的に一方通行です。
④入場者数が制限人数を超えた場合は、館内又は館外で待機していただきます。

 

町田市立国際版画美術館について

町田駅から徒歩約15分、緑と水の豊かな芹ヶ谷公園内にある版画を中心とした美術館です。
年間を通して、さまざまな展覧会を開催しているほか、館内の工房では版画講座や体験イベントも実施しています。また、「古今東西の版画の歴史が多面的・総合的に理解できるコレクション」を目指して、国内外のすぐれた版画作品とそれに付随する美術資料を収集保存しており、収蔵作品は現在3万点以上にも及びます。

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