
町田市民・相模原市民なら一度は聞いたことがある、JR町田駅南口の“県境ネタ”。
南口中央改札へつながる階段の真ん中に、東京都町田市と神奈川県相模原市の境界が通っています。
しかも、右が相模原市、左が町田市。エスカレーターの上下で管轄も分かれるという、全国的にも珍しい構造です。
右が相模原市、左が町田市という不思議構造

南口の中央改札へつながる階段の両脇にはエスカレーターがあります。
この場所には都県境が入り組んでおり、
- 下りエスカレーター(ホーム→南口)は東京都町田市管轄
- 上りエスカレーター(南口→駅)は神奈川県相模原市管轄
という珍しい構造になっています。
つまり、階段の中央付近を境に「右が相模原市」「左が町田市」という状態。しかも、現地には境界線の表示はなく、意識しないとまったく気付かない“見えない県境”です。
この構造はテレビ東京「ブラタモリ」でも紹介されました。
なぜこんな県境になるの?鍵は境川と飛地

東京と神奈川の境は基本的に境川ですが、町田駅付近では神奈川県側の一部が境川の北側に飛び出したような形になっています。
JR町田駅南口に接するこの飛地状のエリアが相模原市域となっているため、階段の途中に都県境が引かれる形になりました。
昭和初期の地図でも、境界線の形は現在とほぼ同じとされており、この独特な境界は昔から続いているものです。
上りは相模原市が管理
南口ヨドバシカメラ側(八王子方面)の上りエスカレーターとエレベーターは、現在相模原市が維持管理を行っています。
実際に相模原市の公式サイトでは「JR町田駅南口エレベーター更新工事」の案内が出ており、管理主体として相模原市交通政策課が案内窓口となっています。
一方、階段反対側(町田市側)の設備は町田市側の管轄です。
まさに「上り=相模原市」「下り=町田市」という分担になっています。
掲示物も“二重都市”状態

階段を上がった付近では、町田市と相模原市それぞれの広報ポスターや掲示物が並んで貼られていることがあります。
同じ場所に2つの自治体の広報が並ぶ光景は、なかなか珍しいものです。
町田駅は「東京都なのに神奈川と勘違いされやすい街」として取り上げられることも多く、この南口は“東京と神奈川が日常に混ざり込んでいる象徴的スポット”とも言えそうです。
ヨドバシカメラと行政区域のズレ

南口を出ると正面にヨドバシカメラ町田店があります。
建物配置としては相模原市側に大きくかかっているものの、住所は「東京都町田市原町田」。
行政区域と生活圏・商業圏のズレも、このエリアらしい特徴の1つです。
普段何気なく使っているエスカレーターですが、実は都県境をまたいでいるかもしれません。
次に町田駅南口を利用する際は、ぜひ“見えない境界線”を意識してみてください。













