
~家賃・治安・交通から読み解く、住みやすさのリアル~
東京都の西端に位置し、神奈川県相模原市と隣接する町田市。多摩エリアに属しながらも、都市的な利便性と豊かな自然環境の両方を持ち合わせているこの街は、子育て世代から単身者まで幅広い層に人気があります。
今回は「町田に住むか迷っている」という方に向けて、家賃・治安・交通の3つの観点から、町田市の住みやすさを深掘りしてみましょう。
目次
家賃:23区より割安、利便性と価格のバランスが絶妙
町田市の家賃は、東京都内の中では比較的リーズナブルな部類に入ります。2025年現在の家賃相場は以下の通り(SUUMO・HOME’S調査より):
・ワンルーム:6.2万円前後
・1LDK:9.0万円前後
・2LDK:11.5万円前後
これは、東京23区の同条件の物件と比べて1~3万円程度安い水準であり、特に小田急沿線で都心寄りの下北沢・代々木上原などと比べると、家賃の安さが際立ちます。
ただし、隣の神奈川県相模原市(特に淵野辺・相模大野など)と比べるとやや高め。たとえば同条件の1LDKで比較した場合、町田が9.0万円に対して相模原は8.0万円前後というケースもあります。
治安:繁華街と住宅地で“二面性”あり。選ぶエリアがカギ
町田市の治安は、「エリアによって印象が大きく変わる」と語る住民も多いです。
駅周辺:利便性と引き換えに、にぎやかさも
町田駅は小田急線とJR横浜線が交差するターミナル駅。駅周辺にはルミネ、モディ、マルイ、ドンキホーテなどの大型商業施設や飲食店が集積しており、日中はもちろん夜間も人通りが多いです。
そのため、週末の夜には酔客や軽微なトラブルが発生することもあり、治安を気にする方にとっては注意が必要なエリアです。
住宅街:落ち着きと安全性を重視するならこちら
一方で、町田市内には落ち着いた住宅街が広がっています。たとえば:
玉川学園前エリア:駅周辺に私立の名門「玉川学園」があり、文教地区として知られる。ファミリー層が多く、閑静な環境。
成瀬エリア:駅から少し離れると公園や緑道が整備されており、子育てに適したエリア。
鶴川・金井町エリア:丘陵地に広がる静かな住宅街。団地や一戸建てが多く、落ち着いた雰囲気。
警視庁の「犯罪情報マップ」でも、町田駅周辺以外の住宅地では犯罪件数が比較的少ない傾向にあり、安心して暮らせる場所といえます。
交通:都心も横浜も、空港も。アクセス力は郊外トップクラス
町田が“住みやすい”と言われる最大の理由は、なんといってもそのアクセスの良さ。
電車
小田急線:快速急行で新宿まで約35分。途中に下北沢や代々木上原もあり、都心通勤には非常に便利。
JR横浜線:横浜駅まで約35分で直結。町田で東急田園都市線方面や八王子方面への乗り継ぎも可能。
バス・空港アクセス
羽田・成田空港へのリムジンバスも複数路線あり。とくに羽田行きは本数も多く、スーツケースを持った旅行者にも人気。
市内のバス網も充実しており、駅から離れたエリアでも通勤・通学に困ることは少ない。
車利用も便利
町田市内から東名高速 横浜町田ICまでは車で20分程度。休日のレジャーや実家への帰省などにも便利です。
一部地域では駐車場付き物件も多く、マイカー生活も両立しやすいのが特徴。
まとめ:都会の便利さと郊外の穏やかさが両立する街、それが町田
町田は、まさに「東京でありながら、東京らしくない街」。新宿や横浜に1本で行ける利便性、買い物環境の豊かさ、そして少し足を伸ばせば多摩丘陵の緑が広がる自然環境。この“ギャップ”こそが、多くの人の心をつかんで離さない理由です。
・家賃は23区と比べて手頃
・治安はエリアを選べば安心
・交通アクセスは都心レベルの充実度
「都心の喧騒は避けたいけど、不便な場所には住みたくない」
そんな方にとって、町田市は**理想的な“ちょうどいい暮らし”**を叶えてくれる選択肢となるでしょう。